弊社のセンサーは24GHzのマイクロ波を使用するドップラーセンサーを搭載し、そのドップラー効果による反射波の周波数の高低の変移により、体表に現れるバイタル(脈・呼吸による凹凸)を非接触でセンシングします。この場合呼吸はみぞおちの凹凸、脈は体表の静脈の血管の凹凸の動きが混ざったものを感知しています。
次にその体表の凹凸の変化に含まれる脈・呼吸の成分をセンサー内部で分離します。
使用する24GHzのマイクロ波は金属板、セメント、水以外は透過します。人体は70%水の為、体内には入いらず害はありません。センシング原理の資料を添付します。
分離してから出来ることは3つあります。
搭載するドップラーセンサーIPS-154は購入品(ドイツ、Innocent社製)ですが、IとQの2出力仕様となります。 IとQと言う2つの出力ですが、その違いは位相が90°ずれています。理由は人間の両目と同じで、対象からのセンシング精度をあげる為です(IとQの出力の良いとこ取りをします)。 (IPS-154のカタログ、innocent IPS-154で検索可)
https://www.ptm-co.jp/doc/PR_InnoSenT_Standard_Products.pdf
またその単位としては16進デジタル出力(FFFF)となっております。センサーをご購入頂くと添付されている波形表示・パラメータ設定用アプリVR-BBで表される「現在値」で説明しますと、IPS-154のIとQの信号(体動)は16進のデジタル出力(FFFF)となっていますが、それを10進に変換して0~65536で表されます。
IPS-154のIとQ信号はメイン基板で脈と呼吸にフィルタリングされますが、それぞれの信号も0~65536の振れで表されます。ただ実際は脈・呼吸の有る無しのフラグ判定の仕組みをセンサー内に組み込んでいますので、0~32768は上に折り返して合わさった形で32768~65536の間で振れています。 よって32768が電波暗室内のノイズが無い状態を意味し、反対にセンシングした体表の動き(活動量)のピークが65536となります。結局、現在値は体動の運動量の大きさにより32768~65536の間で振れます(一種の電圧値)。
**以上はセンサー内で完結しております**