2023年10月16日
弊社の非接触バイタルセンサーの得意技の一つとして、部屋の壁の内側に設置して中にいる方の脈・呼吸・体動を感知できることにあります。これは内蔵するドップラセンサーの特徴の一つで、金属板・水・セメント以外は透過してセンシングできる事です。
もともとドップラーセンサーは1940年頃に米軍が、藪の向こう側に隠れている敵兵を探し出す為のセンサーとして開発したものです。藪は木々と蔦・雑草等と言う事になりますが、ドップラーセンサーのマイクロ波はそれらは透過して、敵兵にあたって反射して戻ってきます。その隠れている敵兵が動いていると、ドップラー効果により、反射波の周波数の変化として感知できますので発見できます。人間の体は70%が水だそうで、マイクロ波は体内に入らずに体表で反射します。敵兵が動かないと周波数の変化は無いので感知出来ないのですが、現実的にそれはあり得ないと思います。
ドップラー効果とは分かり易く説明すると、救急車のサイレンの音が、近づいてくるときは音が高く聞こえ(周波数が上がる)、離れてゆく時は音が低く聞こえる(周波数が下がる)と言うものです。
採用例として、某工務店様の社員寮275部屋の省エネ対策として実績があります。具体的には社員が出社する場合、往々にしてエアコン・テレビ・照明をつけっぱなしのまま外出することが省エネ上大問題だった様です。ただ寮ですから電気代は部屋ごと個々には請求出来ない様でした。しかし、その為の電気代がばかにならない様でした。
その対策として壁の中に弊社のルームセンサーを2台設置し、出社後30分経過してバイタル(脈・呼吸)が感知出来ないことを確認した後、部屋の個別の元電源をOFFにすると言うものでした。上位はPLCでコントロールします。
ご参考にしてください。