2020年5月25日
コロナウイルス感染拡大を今後防ぐには「三密」を出来るだけ回避する事が大事になってきます。周りに「密です」と注意されない為にも、今後換気に対してより意識を高めていく必要があります。三密対策センサーとして『換気センサー』そんなモノがあったら換気に関する心配も少し解消されるのではないかと思います。
そもそも換気する基準とは何なのでしょうか??
そういわれると換気をする明確な数値はあるのでしょうか、下記の様に換気回数(量)、換気量に関しては正式な求め方があります。
換気必要回数は1時間あたりの必要換気回数とされている為、換気基準は1時間に1回という事でしょうか。多くの人も「時間」を目安に換気をしているのではないかと思います。例えば・・・1時間に1回、もしくは2-3時間に1回など「時間」もしくは「用件」が済んだらなど。
このように1時間に1回の頻度で換気を行えば適切な換気が出来てるので、問題ないと思いますが、普段の生活や仕事の中でこの習慣を忘れずに行う事が出来るかが今後の課題です。また、部屋の広さ環境によっては換気をしたつもりでも換気が十分に出来ていない可能性があります。
換気のタイミング、換気時間の目安を簡単に知る事が出来ないか、、、
そんな時にセンサーコネクタ(CO2センサー)で換気に関する課題解決を出来るのではないかと考えました。センサーコネクタ(CO2センサー)は温度センサー、湿度センサー、CO2モジュールを搭載しているクラウド連携多機能センサーです、温度・湿度・二酸化炭素濃度を測定し、測定データをクラウドに上げます。
クラウド上で例えば二酸化炭素濃度が1,000ppmを超えたら、CO2センサーに信号を出しセンサーから音や光、モニターなどに注意を促す事が可能です。オフィス環境で密集する会議室やデスクワークルーム、商業施設の休憩室など人が密集する場所では周囲に換気目安を教えてくれる事が可能です。
写真(1:会議室全体の写真)
実際に弊社ではCO2センサーを会議室に取り付けて、二酸化炭素濃度を測定しています。
部屋の大きさは11畳程、換気がされている状態だと500ppm前後が無人状態です。一般的に二酸化炭素濃度は1,000ppmを超えると思考力に影響が出るとされています。つまり室内では1,000ppmを超えないよう換気を目安として考えます。
では本データからどこが密な状態なのか見てみます。16時-17時頃の二酸化炭素濃度グラフ線が赤色に変化しているところです。ここの二酸化炭素濃度を見てみると900ppm-1,300ppmまで変化しているのがわかります。複数人が1時間程会議室にいると密な状態になっているのがこのグラフからでもわかります。
写真(2:HP掲載中のCO2変化データグラフ)
1,000ppmはあくまでも思考力に影響が出る濃度基準とされているので、換気目安基準が1,000ppmという事ではありません。二酸化炭素濃度は部屋の広さと二酸化炭素排出量によって違いますので、三密対策として換気目安とするには1,000ppmでなくもう少し下の二酸化炭素濃度で目安を設ける事が必要かもしれません、概ね800-900ppmを目安値として考えるのが換気としては良いのではないかと想定されます。
換気時間に関しては二酸化炭素濃度が600ppmになったら換気終了を目安に行って頂くなど、換気終了もシステムからセンサーに指示を出し周囲に知らせる事も可能です。
写真(3:センサーコネクタ設置写真)
設置はとても簡単で、コンセントを電源に差すだけでOK!(事前にネット環境への接続設定が必要です)室内のネット環境を利用して後は自動でデータをクラウドへ転送します。
クラウド上で各数値を見える化しリアルタイムでの測定値、保存機能を加えれば過去数値もわかるようシステム開発が可能です。
写真(4:クラウド処理)
このように換気センサーとして、二酸化炭素濃度を測定しシステムと連携する事で換気目安として活用出来る可能性があると感じました。
現状クラウド上(ソフトウェア)で二酸化炭素濃度を見える化しているので、センサーコネクタ(CO2センサー)単体では、換気目安を知らせる事は出来ませんが、お客様のご要望によってはご相談も可能ですのでまずはお気軽にご相談くださいませ。
1日でも早く日常社会を過ごせるよう一人一人がソーシャルディスタンス意識を高め、この状況を乗り越えれる事を信じ、弊社も活動して参ります。